少年H
他の本と平行して読んでいたので読み終わるまでに前後編合わせて1ヵ月も掛かりました。
でも集中的に読んだら2日くらいで読めるはず…。2日じゃもったいないけど。
高校時代、現文の教師に少年Hくらい読んでないと…と小言を言われたのがずっと胸に引っ掛かっていて、やっとブックオフ経由で手にいれました。今では高校時代、もしくはそれ以前に手にしておくべきだったといたく後悔しています。
本当に無知な私は少年Hというタイトルしか知らず、実名報道出来ない未成年者の犯罪の話なのだとずっと思っていました。
あらすじも知らず、本文を読み始めたら、もちろんみなさんご存じの通り第二次世界大戦を経験した妹尾肇少年の体験を小説にしたもので、タイトルの意味も今更ながらに理解して…恥
なんというか、圧倒された。
読み進む度にその思いが強くなり、戦争を知らない世代は読んでおかなければならないと現文教師が言っていた意味も解る。高校時代にA級戦犯について囓る程度に本を読んでいたのだけど、こうやって小説の中で東條氏への「なんで戦争なんて始めたんや!」という恨みの感情や天皇への「天皇陛下は悪くない。周りがあかんかったんや」という守ろうとするような感情を垣間見てしまうと、あぁやっぱりそういう思想が多かったのか、と。そうやなかったら天皇を日本の象徴として残すような事はしんかったんやろうし。世論が戦争ストレスで爆発しかけていて、東條氏らA級戦犯となった人らが戦争責任をとらされざるをえなかった流れもなんとなく理解出来る。そうやって数人を処罰する事によって国民の怒りややりきれなさを押さえるしかなかったんやなぁ、と。まぁその辺は解ってた事なんやけど。
当時の人がどの辺まで理解していたかというのは他文献では解らない部分で、作中の当時の人らの中でも他の人間がどのくらい「解って」いて「知って」いるのかは興味があったというのは(まぁHだけが知りたがっていたのかもしれないが)あの戦争がわけ解らんものやったという事を示している象徴的な部分やと思う。
この感想を書き始めて早二日…なんだか書きたい事がまとまらないし、長くなりそうなのでここまでで切ってみた。
結論というか、最終的にはやっぱ戦争はあかん、ってそれが伝わればいいんじゃないかと。作者さんもそれが伝えたかったのだと思います。(まぁそれ以外はないやろ〜
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